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もうだめぽニュース

P2Pファイル共有に関連した国内検挙事例、裁判を振り返ります。

音楽

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2011年1月【一斉摘発】 Shareでを音楽やコミックを公開の男性 著作権侵害容疑で逮捕(福井県警)

share2011年1月12日、Shareを使用し、音楽やコミックを権利者に無断でShareネットワーク上に公開したとして、福井県警生活環境課と坂井署は、福井県坂井市の会社員の男性(48)を著作権法違反(公衆送信権侵害)の容疑で逮捕した。

逮捕容疑は2010年8月12日から10月9日にかけて、Shareを使用し、漫画「魔法先生ネギま!第30巻、第31巻」(講談社発行)、「名探偵コナン 第68巻」(小学館発行)、および「横須賀ストーリー」「あの日に帰りたい」他3曲を、不特定多数に閲覧可能な状態にした疑い。男性は容疑を認めているという。

押収したPCやハードディスクには約3,000のコミック、音楽ファイルが保存されており、それらが共有されている状態であったという。

昨年9月に警視庁のP2P観測システムより得た情報から、県警が捜査を進めていた。

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2010年10月: Shareで音楽ファイルを公開の男性、著作権法違反で逮捕

share2010年10月7日、Shareを使用し、音楽ファイルを無断でShareネットワーク上に公開したとして、北海道警本部生活経済課と北海道警旭川方面留萌署は、東京都在住の男性(44)を、著作権法違反(公衆送信権侵害)の容疑で、旭川地検に書類送致した。

男性の容疑は、2010年8月18日ごろ、Shareを使用し、JASRAC管理曲をJASRACに無断で、不特定多数のユーザに送信可能な状態にした疑い。

参考記事

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2010年2月: CabosでJPOPを公開した男性、著作権侵害で逮捕

Cabos_Logo2010年2月25日、Cabosを利用し、桑田佳祐作詞作曲で平井堅がカバーした「白い恋人達」をGnutellaネットワーク上に公開したとして、香川県警は、同県の飲食店経営の男性(33)を著作権法違反(公衆送信権侵害)の容疑で逮捕した。

逮捕容疑は、2009年12月12日から15日までの間、自らが経営する飲食店内で、日本音楽協会(JASRAC)が権利を持つ楽曲データを、Cabosを利用し権利者に無断でGnutellaネットワーク上に公開し、不特定多数のユーザに公衆送信しうる状態にした疑い。男性は容疑を認めているという。

Gnutella系クライアントを利用した著作権侵害での逮捕は、これが初のケースとなる。これまでもLimeWire、Cabos共に検挙事例はあったのものの、児童ポルノ、わいせつ図画陳列に関わるものであった。本件で男性を逮捕した香川県警は、昨年12月にも児童ポルノを共有していたCabosユーザを逮捕している。

参考記事

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[1130一斉摘発]Shareで音楽ファイルを違法配信、男性を逮捕: 警視庁

shareShareを利用し、18曲の音楽ファイルを公開したとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと築地署は、2009年11月30日、長野県の会社員男性(47)を逮捕。

男性は9月30日頃、「オリコン2009・ベスト50」といったファイル名で、JASRACおよびレコード会社4社が著作権・著作隣接権を持つ8曲の音楽ファイルを公開、また10月10日にはJASRACが著作権を持つ10曲の音楽ファイルを、Shareネットワーク上に公開していたと見られている。

警視庁によると、この会社員はオリコンチャート上位50位の楽曲から演歌を除いたものを2007年8月ごろから毎週94回にわたってリリースしていたという。(MSN産経ニュース

上記の事件の検挙は、2009年11月30日から12月1日のShareを利用した著作権侵害ユーザ11名の一斉摘発の一環として行われた。

2010年2月、東京地裁は「男性が不法に入手した音楽ファイルを常習的に違法アップロードしていた事実を認定し」、懲役2年・執行猶予3年の判決を下した(日本レコード協会)。

参考記事

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[1130一斉摘発]Shareで映画・音楽を違法配信、男性を逮捕: 埼玉県警

shareShareを利用し、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や大塚愛の楽曲データなどを公開したとして、埼玉県警生活安全企画課と大宮署は2009年11月30日、埼玉県の期間雇用の男性(23)を逮捕。

男性は、9月17日から10月1日の期間に、大塚愛やコブクロの楽曲データ、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー part3」、映画「DEATH NOTE」、「DEATH NOTE the Last Name」、アニメ「らき☆すた」など映像、音楽等1000個のファイルをShareで公開していたと見られている。調べに対し「古い物なので捕まらないと思った」などと供述しているという。( MSN産経ニュース

上記の事件の検挙は、2009年11月30日から12月1日のShareを利用した著作権侵害ユーザ11名の一斉摘発の一環として行われた。

参考記事

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2001年11月:WinMXユーザ、著作権侵害で初の逮捕

winmx_logoファイル共有ソフトを利用した著作権侵害で世界初の逮捕事例。

2001年11月28日、京都府警ハイテク犯罪対策室、山科署、五条署は、アドビの「Photoshop」などのソフトウェアをWinMXを利用して共有し、著作権を侵害したとして専門学校生、大学生の男性2名を逮捕した。

ACCSによると、この2名の男性は結果的に、他ユーザを圧倒するほどのヘビーユーザであったためにターゲットとされた、という。ACCSのニュースリリースによると大学生は

ACCS会員各社のソフトウェア約100タイトル(総額700万円相当)を含む約2,400個という大量のファイルを、ファイル交換ソフトを起動させるたびに送信可能な状態にしていたほか、ユーザーネームを頻繁に変えていたことも分かっており、ネットワークの匿名性を利用した極めて悪質

ファイル交換ソフトで世界初の刑事摘発 | 著作権侵害事件 | ACCS

とされた。また、専門学校生も

パソコンのハードディスクに記録したビジネスソフトなど500以上のファイルを、反復継続して、不特定のインターネットユーザーに対して送信できる状態にし、著作権者の公衆送信権(送信可能化権)を侵害

ファイル交換ソフトで世界初の刑事摘発 | 著作権侵害事件 | ACCS

していたとされる。さらに専門学校生は、音楽ファイルの公開も判明し、JASRAC、レコード会社2社からも著作権および著作隣接権の侵害の容疑で刑事告発され、その後、京都簡裁で罰金40万円の略式命令をうけた。

なお、大学生は家裁に送致されたとのこと。

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