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もうだめぽニュース

P2Pファイル共有に関連した国内検挙事例、裁判を振り返ります。

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2009年2月: Winny暴露ウィルスによる盗撮画像流出、撮影者の男性を逮捕

winny_logoWinny暴露ウィルスに感染したPCより漏洩した盗撮画像がネット掲示板等で話題となり、PCの所有者であり盗撮画像を撮影した宮城県の会社員男性(28)が出頭、2009年2月23日、県迷惑防止条例違反で宮城県警塩釜署に逮捕された。逮捕容疑は、同月6日、県内の100円ショップにて女子高生のスカートの中を盗撮した疑い。

この一件は、男性がWinny上に氾濫している暴露ウィルスに感染し、漏洩した個人情報を入手した人物が2ちゃんねるダウンロードソフト板にて報告したことに端を発する。その後、漏洩した情報から撮影者個人や撮影場所の特定が進められ、同月8日深夜には、本人と思われる人物が掲示板に降臨。盗撮を謝罪するとともに、出頭することを約束。翌日には塩竃署に出頭し、事情聴取、家宅捜索を受けたことなどが書き込まれた。

この一件は、Winnyを利用していたことで発覚した事件であり、直接関連するニュースではないのかもしれないが、その過程にP2Pファイル共有が大きく関わっているため、掲載することにする。なお、この記事は、漏洩した情報を入手し、個人を特定することを是とするものではない。

参考記事

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2008年3月: Winny暴露ウィルスによる児童ポルノ画像流出、撮影者の男性を書類送検

winny_logoWinny暴露ウィルスに感染したPCより漏洩した児童ポルノ画像がネット掲示板等で話題となり、PCの所有者であり児童ポルノ画像を撮影した神奈川の会社員男性(41)が出頭、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)のの容疑で横浜地検に書類送検されていたことが、2008年3月13日にわかった。

男性は、知人女性宅で女性の長女(10)が寝ているところを、衣服を脱がせ、下半身などを撮影し、PCに保存していた。Winny暴露ウィルスに感染したことにより、そのデータや、男性の氏名、住所、電話番号、メールアドレス等情報が漏洩し、その情報を取得した人物が2ちゃんねるにて報告したことで、この事件が発覚した。

男性は当初ウィルスに感染したことに気づいていなかったが、メールで本人に通知する人物が現れるなどして、情報漏洩と事件の発覚を知った。言い逃れできないと悟った男性は、当時の上司に付き添われて出頭した。

この一件は、Winnyを利用していたことで発覚した事件であり、直接関連するニュースではないのかもしれないが、その過程にP2Pファイル共有が大きく関わっているため、掲載することにする。なお、この記事は、漏洩した情報を入手し、個人を特定することを是とするものではない。

参考記事

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2004年5月:RIAJを騙り ファイル交換ソフト利用者を狙う振り込め詐欺

なぜかこの時期に立て続けに発生したファイル共有ソフト利用者をターゲットにした振り込め詐欺。おそらく同一の詐欺師集団がやってたんじゃないかなと思えるのだが…。

2004年5月27日、日本レコード協会(RIAJ)は、同協会から委託を受けたと称する(株)グローバルジャパンという会社から、ファイル共有ソフトを利用し違法に音楽データをやり取りしているとして損害賠償の支払いを求める葉書が送付されている、として注意を喚起している。RIAJは同社との関わりは全くない、とのことで、これまた著作権団体が詐欺に利用された形となった。

その葉書の内容は、

「貴方様がインターネットご利用時に使用されたファイル交換ソフトから違法な音楽データ等のやりとりが確認されました。よって著作権及び著作隣接権の対象となる音楽ファイルなどを許諾なく公開しているとみなします。(中略)日本の著作権法では、これらの著作権及び著作隣接権の侵害行為は、民事上差止請求となります。」

社団法人 日本レコード協会|プレスリリース

というもので、まぁずいぶんとへたっぴぃな文書だなと。また、和解案として、損害賠償として428,000円の支払いが求められていた。この文書の全文は、架空請求データベースにも掲載されている。

また、この架空請求詐欺事件と同様の文面が用いられた葉書が、JBC MUSICなる別の会社から送りつけられるというケースもあった。これも同様に詐欺なのだが、こちらは運悪く架空請求詐欺バトラーに見つかってしまい、そのやり取りが音声記録として残されている。

これは痛快過ぎる。

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