Cabos_Logo2011年1月31日、Cabosを使用して児童ポルノ画像をGnutellaネットワーク上に公開したとして、千葉県警と習志野署は、福島県相馬市の会社員(23)を、児童売春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)の容疑で逮捕した。

逮捕容疑は2010年12月26日、自宅PCよりCabosを使用し、日本人と見られる女児のわいせつな画像を不特定多数に閲覧可能な状態にした疑い。

男性はCabosのダウンロードフォルダを共有フォルダとして設定していたらしく、調べに対し「自分がダウンロードした画像が他人と共有できるとは知らなかった」(MSN産経)と容疑を否認している。

セキュリティ研究者の高木浩光氏が指摘していたように、以前のCabosはデフォルトでダウンロードフォルダを共有フォルダとして登録していた。2010年2月9日に公開されたv.0.8.2でこうした問題に修正が加えられたものの、それ以前のバージョンを入手し、使用し続けていた場合、ダウンロードしたファイルを意図せず公開していた、ということも考えられる。

2010年9月に「 8、9歳くらいの女児2人のわいせつ動画2点を、Winnyのキャッシュファイルとして残したまま、Winnyネットワークに接続した」結果不特定多数に公開したとして、Winnyユーザが児ポ法違反で逮捕されているが、こちらはWinnyの仕組みを理解しているのであれば、未必の故意に問えると判断されたためであった。今回のケースでは、男性の故意が立証できない場合、どうなるのだろうか。続報が待たれる。