share2011年1月11日から14日にかけて、全国23都道府県警察は、ファイル共有ソフト「Share、Winny」を使用した著作権法違反事件の集中一斉取締まりを実施した。警察庁が発表した14日の時点で、捜索箇所は50箇所、逮捕者は18名。

この一斉摘発は、23都道府県警察(北海道警、宮城県警、秋田県警、茨城県警、栃木県警、埼玉県警、千葉県警、警視庁、神奈川県警、富山県警、福井県警、山梨県警、愛知県警、京都府警、兵庫県警、島根県警、岡山県警、愛媛県警、高知県警、佐賀県警、宮崎県警、鹿児島県警、沖縄県警)が実施。昨年度の一斉取締りの実施都道府県警数が10であったことを考えると倍以上の規模となっている。

警察庁の広報資料(PDF)によると、「これまでの各都道府県警察独自での違法ファイルの取締りを行ってきたところであるが、単発的な検挙では効果が限定的であるため、昨年度に引き続き、集中一斉取締りの期間を設定して取り組むこととした」とのこと。なお、昨年度の一斉摘発の際には、「事件を単発で摘発し報じられると証拠隠滅される恐れが強いため」とも説明されていた。

警察庁ならびにACAが発表した14日時点では、逮捕者18名とされていたが、現時点では19名の逮捕、1名の家宅捜索が確認されている。なお、「ファイル共有ソフト『Share、Winny』を使用した著作権法違反事件の集中一斉取締まり」とされているものの、Winnyに絡んだ摘発については確認できなかった。なお、ACAのプレスリリースには、ACA会員団体以外の作品についての情報は掲載されてはいない。

また、全国23都道府県警が実施したとあるが、本稿執筆時点(2011年2月15日)では22道府県警による摘発が確認されているが、警視庁による著作権法違反事件の摘発については報道並びに発表はされていない模様。

それぞれのケースについては、個々にまとめたので以下のリンクからどうぞ。

1月11日

1月12日

1月13日

1月14日

1月30日