winny_logo2010年9月9日、Winnyを利用し、児童ポルノ動画をWinnyネットワーク上に公開したとして、警視庁少年育成課は、岡山県岡山市在住の無職の男性(33)を児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列)の容疑で逮捕した。Winnyにおける同容疑での逮捕はこれが初となる。

逮捕容疑は、2010年7月15日、8、9歳くらいの女児2人のわいせつ動画2点を、Winnyのキャッシュファイルとして残したまま、Winnyネットワークに接続し、結果、不特定多数のユーザに閲覧可能な状態にした疑い。

ダウンロードした(している)ファイルが、キャッシュファイルとして他のユーザにアップロードされるというWinnyの仕組みから、警視庁は「『未必の故意』を問えると判断し、摘発に踏み切った」(時事通信)。キャッシュファイルによるアップロード行為によって、摘発に至った児ポ法違反のケースはこれが初となる。

また、男性の特定に際しては、今年1月に導入された警察庁の「P2P観測システム」が活用されたという。押収された男性のPCからは、児童ポルノやわいせつ動画など7〜8万点のファイルが保存されていた。

男性は容疑を認め、「以前から中学生までの女児が好きだった。09年2月ごろからウィニーを使うようになり、興味本位で児童ポルノ動画や画像を収集していた」「(引用註: Winnyは)動画を収集するのに使い勝手がよかった」(毎日jp)、「みんなに見てもらいたかった」(時事通信)と供述しているという。

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