emule2010年3月3日、eMuleを使用し、児童のわいせつな動画をインターネット上に公開したとして、静岡県警少年課などは、岡山県のブラジル国籍の派遣社員男性(38)、大阪府の会社員の男性(27)を児童ポルノ禁止法違反(公然陳列目的所持)の容疑で、また、大阪府の無職の男性(35)をわいせつ図画公然陳列の容疑で現行犯逮捕した。

児童ポルノ法違反の容疑で逮捕された2名の男性は、同日eMuleがインストールされたPCに女児のわいせつな動画ファイルを保存していたという。また、わいせつ図画公然陳列の容疑で逮捕された男性は、同動画ファイルをeMuleを使用して公開していた、とされた。

静岡県警が2009年7月より実施しているファイル共有ソフトを使用したサイバーパトロールが、この摘発の端緒となり、容疑者の身元特定に繋がった。

2010年3月27日、わいせつ図画公然陳列の容疑で逮捕された大阪府の無職の男性について、静岡地検は23日付で不起訴処分とした。その理由について、同地検は明らかにはしていないという。

おそらく、この男性に対しても児童ポルノ禁止法違反(公然陳列目的所持)の容疑で現行犯逮捕したかったのだろうが、踏み込んだ際、男性のハードディスク内に保存されてはいなかったのだろう。そのため、その他のファイルからわいせつ図画公然陳列の容疑で逮捕してはみたものの、本命の児ポ法違反で起訴できるほどの証拠を固めることができず、不起訴にいたったのではないだろうか。他の2名の男性の場合には、ハードディスク内に児童ポルノファイルが確認できたために、逮捕に至ったのだと思われる。

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