share2010年3月31日、Shareを利用し、映画『アバター』や『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』をShareネットワーク上に公開したとして、京都府警ハイテク犯罪対策室と城陽署は、静岡県の無職の男性(62)を著作権法違反(公衆送信権侵害)の容疑で逮捕した。

逮捕容疑は、2009年12月20日午後4時頃に劇場公開前の映画『アバター』を、2010年3月11日午後11時頃に映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』をそれぞれ、Shareを利用し、不特定多数のユーザに公衆送信しうる状態にした疑い。男性は容疑を認め、「4年くらい前からシェアを使っていた。約500作品を流していた」(47News/共同通信)と供述しているという。

この摘発は、昨年12月当時、試験段階にあり、現在は正式に運用されている警視庁の「P2P観測システム」(警視庁プレスリリース)からの情報提供を受けた初の事例である。警視庁によると、このP2P観測システムは、「ファイル共有ネットワークを巡回してファイル情報を収集し、分析・検索を行なうシステム」だという。つまり、ファイル共有ネットワーク上におけるユーザの行動(一次放流など)も観測され、その記録が保存され続け、告訴などを受けて事後的に流通経路等の確認が可能になる。

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