Cabos_Logo2010年1月6日、Cabosなどのファイル共有ソフトを利用して、児童ポルノ動画をネットワーク上に公開したとして、千葉、愛知両県警の共同捜査本部は18都道府県の男性、少年ら計48名を、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)の容疑で検挙したと発表した。

この男性らは、2009年2月から10月にかけて、Cabosなどを利用し、女子中学生の猥褻な動画や画像を、Gnutellaネットワーク上の不特定多数のユーザに閲覧可能な状態に置いた疑い。

LimeWire検挙されたのは18都道府県の18〜55歳の男性48名。このうち、3名が逮捕された。MSN産経ニュースによれば、「捜査員が家宅捜索をした際、証拠隠滅をはかったり、所有のパソコンが画像の公開を続けていたりしたため、捜査本部は悪質性が高いと判断」し、逮捕に踏み切ったのだという。

逮捕者されたのは、東京都の私立中学教諭、東京都の研究員、茨城県の会社員(いずれも30代)。研究員、会社員は略式起訴され、罰金50万円を納付している。また、中学教諭については保釈後、引き続き任意捜査が続けられているという。(47NEWS

残りの45名は、書類送検または補導された。この中には公立中学の教諭、消防職員、高校生などが含まれていた。

2008年10月、千葉県内の教育関係者が「知っている女の子のポルノ画像がファイル共有ソフトで流れている」(毎日.jp)と県内の警察署に相談したことで、捜査が開始された。送信元の1つが愛知県内であることが判明したことから、千葉県警と愛知県警が共同で捜査を進めていたという(東京新聞)。

なお、東京新聞の報道では、「『Cabos(カボス)』など二つのファイル共有ソフトを使い」とあることから、おそらく検挙されたユーザが利用していたクライアントには同じGnutellaサーバントのLimeWireも含まれるのだろう。

参考記事