shareShareを利用し、アニメ「機動戦士ガンダムOO」を公開したとして、三重県警生活環境課と津署は2009年11月30日、三重県の地方公務員男性(37)を逮捕。

男性は、10月11日頃、Shareネットワークにサンライズが著作権を持つ同アニメを公開していたと見られている。男性は調べに対し容疑を認めているという。押収したPCからは別のアニメも共有していた痕跡があり、余罪についても追求。(中京テレビリアルタイムYOMIURI ONLINE

上記の事件の検挙は、2009年11月30日から12月1日のShareを利用した著作権侵害ユーザ11名の一斉摘発の一環として行われた。

2010年1月25日に初公判が開かれた。

検察側の冒頭陳述や被告の供述調書によると、粟屋被告は平成十六年ごろから、「好きなアニメを手に入れたい」とファイル共有ソフト「ウイニー」を使い始めた。その後、「もっと大容量のアニメをダウンロードしたい」と思うようになり、翌十七年春か夏ごろから、使用ソフトを「シェア」に変更した。

「ほかの人もダウンロードできるように」と法で禁じられた違法ファイルのアップロードもしていた被告。昨年十一月の逮捕時には、千三百五十五個、約四百ギガバイト分のファイルを不特定多数の人がダウンロードできる状態にしていたといい、県警は今月二十八日、このうちアニメ二件とわいせつ動画五件について、著作権法違反とわいせつ図画公然陳列容疑で津地検に追送検した。

被告は「いつか逮捕されるかもしれない」と違法ファイルのアップロードが犯罪であることは認識していたが、「そうなったら、その時考えればいい」と供述したとされる。

2010年3月12日、津地裁は男性に対し、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年(求刑懲役1年6ヶ月)の判決を言い渡した。

佐藤哲郎裁判官は判決理由で「人気アニメをアップロードすれば、自分の欲しいアニメを優先的にダウンロードできると考えるなど、動機が安易で身勝手。制作費と労力を費やした著作者の 努力を無にした。また、健全な性風俗と社会風俗を乱した」(毎日jp)と指摘したものの、「失職する可能性が高く、ファイル共有ソフトを2度と使わないと約束している」(nikkansports.com)と述べた。

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