ファイル共有ソフト「Cabos」を利用し、児童ポルノ画像をインターネット上に公開していたとして、愛知県警は愛知県の会社員男性(25)ら全国の10代〜50代の男性10人を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)の容疑で10月末までに書類送検した。
愛知県警少年課は、今年5月から児童ポルノの操作にCabosを導入し、Gnutellaネットワーク上にて日本人中学生の少女の猥褻画像がが共有されていることを確認し、捜査に乗り出したという。
10名のユーザらは互いに面識はなく、「カボスは初心者でも扱いやすかった。みんながダウンロード(入手)しているので捕まらないと思った」( asahi.com )と調べに対し話している。
書類送検された10名のうち3名が略式起訴され、罰金50万円の略式命令を受けたが、残りの7名には刑事処分が出されていないという。
略式命令を受けた静岡県の会社員(37)の場合、約4年前に妻から「映画や音楽をダウンロードできるソフトがある」と頼まれ、カボスをパソコンに導入。児童ポルノやわいせつ画像を次々に入手して、パソコンに保存、公開していた。容疑になった少女の画像は今年2〜3月ごろにカボスで入手したという。
児童ポルノ公開の疑い、交換ソフト利用の10人書類送検 - asahi.com
とあるように、Gnutellaネットワーク上で入手し、そのまま公開していたことで、書類送検に至ったものと思われる。
なお、当該の児童ポルノ画像の撮影者自身はCabos等を利用してGnutellaネットワーク上に流通させたわけではなく、何らかの方法でネット上に流出してしまったものだという。
asahi.comの記事では、「カボス利用者のネットワーク」とあるのだが、Cabosは独自のネットワークを持っているわけではなく、あくまでもGnutellaネットワークに接続する1クライアントである。なので、今回書類送検された10名のユーザすべてがCabosを利用していたとも考えにくく、中にはLimeWireを利用していたユーザもいたのではないかと思われるのだが。
参考記事