winny_logo「山田オルナタティブ」に感染したPCから漏洩した情報をもとに、インターネットバンキングの口座に不正アクセスをし、自身の口座に2度にわたって振込みを行なおうとした無職の男性(27)が兵庫県警に逮捕された。

容疑者の男性は「山田オルタナティブ」に感染し漏洩した個人情報の情報を掲示板サイト「2ちゃんねる」にて入手し、150人以上の漏洩させていた個人情報を入手していたと見られる。

入手した病院職員のインターネットバンキングのID、パスワードを利用し、2005年5月27日に他人の口座に2度にわたり不正アクセスし、自身の銀行口座にそれぞれ10万円、5万円を振り込もうとしたが、これは操作ミスなどにより未遂に終わっていた。

またこの無職の男性とは別に、会社員の男性も、この「山田オルタナティブ」に感染したPCから漏洩した情報をもとにインターネットバンキングの口座に不正アクセスをしたとして翌月の8月23日に逮捕された。

被害にあったのは上記の病院職員で、不正アクセスがあったのも同日5月27日であった。こちらのケースではログインしただけ、金銭の詐取は行なわれてはいなかった。

兵庫県警は

「金銭を盗まなくても、他人の口座に不正アクセスするだけでも犯罪行為。不正アクセスを軽く考えないでほしい」

暴露ウイルス感染者の口座に不正アクセス、同一被害者で2人目の容疑者逮捕 - InternetWatch

とコメントした。

このニュースは、不正アクセス事件があり、犯人が情報を入手するためにWinnyを利用していたというものなので、ここで扱っているものとはやや毛色が異なるが、ユーザのセキュリティの問題としても重要であるので、掲載することにした。