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もうだめぽニュース

P2Pファイル共有に関連した国内検挙事例、裁判を振り返ります。

2004年05月

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2004年5月:RIAJを騙り ファイル交換ソフト利用者を狙う振り込め詐欺

なぜかこの時期に立て続けに発生したファイル共有ソフト利用者をターゲットにした振り込め詐欺。おそらく同一の詐欺師集団がやってたんじゃないかなと思えるのだが…。

2004年5月27日、日本レコード協会(RIAJ)は、同協会から委託を受けたと称する(株)グローバルジャパンという会社から、ファイル共有ソフトを利用し違法に音楽データをやり取りしているとして損害賠償の支払いを求める葉書が送付されている、として注意を喚起している。RIAJは同社との関わりは全くない、とのことで、これまた著作権団体が詐欺に利用された形となった。

その葉書の内容は、

「貴方様がインターネットご利用時に使用されたファイル交換ソフトから違法な音楽データ等のやりとりが確認されました。よって著作権及び著作隣接権の対象となる音楽ファイルなどを許諾なく公開しているとみなします。(中略)日本の著作権法では、これらの著作権及び著作隣接権の侵害行為は、民事上差止請求となります。」

社団法人 日本レコード協会|プレスリリース

というもので、まぁずいぶんとへたっぴぃな文書だなと。また、和解案として、損害賠償として428,000円の支払いが求められていた。この文書の全文は、架空請求データベースにも掲載されている。

また、この架空請求詐欺事件と同様の文面が用いられた葉書が、JBC MUSICなる別の会社から送りつけられるというケースもあった。これも同様に詐欺なのだが、こちらは運悪く架空請求詐欺バトラーに見つかってしまい、そのやり取りが音声記録として残されている。

これは痛快過ぎる。

参考リンク

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2004年5月:Winny開発者、著作権法違反幇助の容疑で逮捕

winny_logo2004年5月10日、京都府警生活安全課ハイテク犯罪対策室は、Winny開発者の47氏こと金子勇氏が著作権法違反幇助の容疑で逮捕した。2003年11月にWinnyユーザ2名が著作権法違反の疑いで逮捕されていたが、Winnyの開発がこの2名の著作権侵害を幇助した、として逮捕に踏み切ったとされる。なお、京都府警は2003年11月に2名のユーザが逮捕された際、金子氏の自宅も家宅捜索し、Winnyのソースコードを押収、その後任意の取り調べを続けていた。

逮捕に際し、京都府警は

「2ちゃんねるなどに掲載されていたWinnyの開発意図から、著作権法違反ほう助の疑いを適用した」とコメント。

京都府警、Winny開発者逮捕〜事情聴取では47氏が違法性を認める発言も

とコメントしていた。また、逮捕後の金子氏は取り調べに対し、Winnyの開発の動機として、

「現行の著作権法に疑問を感じていた。その中(現在の法体制の下)で違法にデジタルコンテンツがやり取りされるのは仕方がない。それなのに企業が新たなビジネスモデルを構築せず、警察に取り締まりを任せている。この体制を崩壊させるには、ネット上で著作権法違反をまん延させる必要がある」

Winny開発者逮捕、著作権法違反幇助の容疑で:ニュース - CNET Japan
と発言していたと、京都府警がいっていた。 実際、裁判では被告となった金子氏側は、こうした主張は警察側の創作・作文であり、Winnyは新たな技術の開発を目的としたものと真っ向から否定している。

2004年5月31日、京都地検は金子氏を著作権法違反幇助の罪で起訴した。

個人的な感想としては、Winnyは著作権侵害を容易にしている部分もあるが、かといってこの時点での開発者の逮捕は無理矢理過ぎる感があるように思える。

ちなみに、ダウソ板は一部かなりの動揺を見せていたが、ちゃっかり「Winnyの次」スレも盛り上がる当たりはさすがだった。

なお、一審は有罪判決が下されたが即日控訴。現在も係争中。

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