winmx_logoここで扱っている事件とは少し毛色が違うが、ファイル共有を利用した犯罪、という意味ではここに掲載しておいた方が良いかなと思って。

2004年2月ごろより、日本音楽著作権協会(JASRAC)を騙り、ファイル共有ソフトWinMXのインスタント・メッセージ(IM)機能を利用した架空請求詐欺が横行した。

このIMは、JASRACの名を騙り、著作権侵害に対する警告と電話番号が掲載されており、この電話番号に電話すると、個人名義の口座に著作権使用料を振り込むよう要求される。もちろん、その電話番号はJASRACとは無関係のものであり、架空請求詐欺のためのものであった。

詐欺IMを実際に受け取ったユーザからJASRACに問い合わせがあったことから、この事件が発覚したのだが、実際に引っかかって振り込んでしまった人もいたという。

こうした詐欺IMは、JASRACだけではなく、日本国際映画著作権協会(JIMCA)を騙ったものもあり、JASRAC、JIMCA共にウェブサイト上でIM再議への注意を呼びかけた。

IMを使った詐欺を思いついたのは、おそらく犯人(またはその一味)がMXユーザで、実際にJASRACから警告を受けたことがあるからかもしれない。IMを利用した著作権侵害警告キャンペーンは、JASRACではないものの、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によって2001年末より開始されており、それを踏まえてのものとも考えられる。

こうしたIMを利用した警告は、2004年にはRIAJによっても始められ、現在まで続けられている。

このニュースに対するダウソ板の反応は全く覚えていないのだが、ばっかでー、と、カスラック氏ね、という反応が半々か、4対6くらいだったに違いない。多分、そんなに外れていないはず。

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